●ユニット外した後の写真ですが、DENON・SC-E252、1996年頃の発売。6万円。
忠実な音の再生を実現するため、数ミクロン単位の正確さで成形する、成形型振動板を採用したCDウーファー。
特性の異なる素材を複合し、独自の技術で熱プレス成型した5層構造の振動板、LMドームトゥイーターなどが特徴。
●こちらウーハーユニット。この頃のDENONはデンマーク製ユニットをよく使っている。細部にわたり綿密な・・・とあるが、日本人の方が器用です。 ●キャンセリングマグネット方式の防磁タイプ。
マグネットは分厚いですね。
●これはツイーター。なんかオイルがにじんでいたので、とりあえずバラしました。どうやらオイル注入タイプのようで、そのオイルが漏れた状態だった。デンマークや外国製ユニットは、こんな特殊(オイル)なものも多い。
外国製ユニットだけあり、バラすのは簡単だが作りが少々雑ですね。
●黒い部分はユニットカバー。真ん中にボイスコイルが見えますね。周りにオイルが点々としてるのがわかる? ●とりあえずチェックします。通電OK。ここで通電しない場合は断線しているので、繋ぎ直します。断線を直すのは、ハンダが乗り難いので神経使う作業になります。
●こちらはフレームベース(矢印)とマグネット。パッと見た所、センターが少しずれていた。ボイスコイルと接触しなければ問題ないが、なんかいやなのでバラして再接着させました。
フレームとマグネットすら簡単に外れてしまう・・・。あいまいと言うか雑というか。
●オイルを用意しました。
手持ちのオイルがいくつかあり、最初はラジコンのダンパーオイル(超硬めの粘度)を使おうと思っていたが耐久性を考え、車用のブレーキフルードにしてみた。
●矢印部分にオイルを注入。
とりあえず8部山ていどで。
●漏れないようシリコンで接着した。
そしてこれが5層構造の振動板ダイヤフラムは、アルミのような質感でした。
この振動版はフレームにポンと乗せてあるだけ。だから径年とともにオイルが漏れだしたんでしょうね。
●最後にパチンッとはまるワンタッチカバー。ドライバーも要りません。簡単だがやや不安もある(振動)。
一日置き、念の為におもいっきり振ってみたが、とりあえずオイル漏れはありませんでした。
●そして完成!エンクロジャーはウッドオイル仕上げ。端子は全て磨いてます。
そぅそぅ、中々良いファストン端子が着いてました。
ユニットを取り付け完成。しっかりエージングしてやります。
パッと見、なんだぁ?と思いましたが、見慣れてくると中々かっこいいもんだ。バッフルのみブラック鏡面仕上げ。
これは外装が綺麗だったので、補修はしなくて大丈夫でした。
●DENONってカタログにはクロス値が載ってません。そこでメーカーに問い合わせてみると、3000との事でした。
ちなみに717・727・737・757も3000。おぃおぃ・・・。90年代辺りはみんな同じかも?
右はSC-E727との2ショット。小型〜中型SPの中ではとても深い低域を鳴らしてくれるスピーカー。
さてインプレですが、まずやはりウーハーの能率が高いですね。727のような奥奥の低域は出ていないが、普通に音楽聴く分には十分で、ソースによっては響いてくる程度。そして中域、ウーハーが高能率の為だけあり、727は前に前に出る音だが、この252は更に前にでてきた(笑
だがボーカルには有利で、こっちのほうがバランスいいんじゃない?と思うほどだった。
全体的には同じメーカー(同メーカーのユニット)だけあり、根本的に似てる音質だった。
値段=高域に差が出る といった具合だが、この辺りのDENONはみな同じフィーリングである。
大きくわけて、JBL的なウーハー高能率タイプと、モニター的な透明感あるサウンドの2種類は
好みで分かれる所ですが、あんまりシャリシャリしてるのは好きじゃないってな人はDENONはオススメです。
単純に、おぉ低音出て迫力あるなぁ〜と感じるしね。
757はまだ聴いた事がありませんが、バランスの良さでいくと・・・あったんです。
この辺りのDENON製品2wayスピーカー最強ではないでしょうか?と思う物が。
近日UPしますね。

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