●初めて扱うプラグ、フルテック(メーカー)のFI-11M(Cu)&FI-11(Ag) というものです。
オーディオマニアからの依頼品です。
全て非磁性体を採用している、という所が特徴的。
なにより太いケーブルに対応してるので、装着も楽になるでしょう。
自作する上では大切な事ですね。
私が思う短所は、ケーブルの芯を止めるブレード、そのブレードの真ん中にネジがあり、
取り付けには少々コツいります。
本体が太いケーブルに対応してるものの、芯は癖があるよです。
完璧な商品は中々みつからないのかな。
もう一つ大事な見た目も良く、剛性ありそうなところは中々です。
●初登場となる、フジクラCV-Sの5.5。3.5と比較してみました。
上が5.5。内部に3芯あるうち、一本が5.5mmという事です。太いですねー。
さらに驚いたのが、そんなに硬くなくとり回しが以外に楽でした。
3.5が硬いので、それ以上かと思っていましたが、意外や意外、3.5より少し柔らかい。
プラグが極太に対応してるなら、太くて柔らかい5.5が絶対おススメ!
ただし柔らかい理由の一つに、芯自体も柔らかく感じ?
全体がルーズの気もします。
それだけ3.5がしっかり、ガチガチに組み込んである、といったところでしょうか。
逆に取り回しを良くする為、わざとルーズに作っているのかもしれません。
とにかくこの太さは、ハートに響く物がありました。
●作り方は以前のVer2と同じです。
3.5が5.5になっただけ・・・という単純なものでもありませんが。
さらに太くなったので、制作は難航しました。
トロイダルが入らず、内側のカバーを削り、エポキシで作り直すなど。
mm単位の悔やみが出てしまいます。
クーナルを染み込ませた丸材は、内径15mm+バイパス分をあけました。
●バイパス用のテフロン銀線(20AWG)を巻いていきます。
白いほうは、さらにガラスチューブで覆ったものです。
●+-、巻き終わりました。
●丸材を自作プラケースで覆い、更に銅テープを巻いいきます。
厚手の銅テープなので硬く、しわにならないよう、少しコツがいります。
●銅テープを貼った後、保護する為に、透明シュリンクチューブで覆い密着させます。
●最後は外装を、カーボンチューブで覆い仕上げます。
●末端処理をします。
太さ比較の為に、ボールペンなどと一緒に写せば良かったです。
これは撚線というよりは、もう単線の束ですね。
ただ太いので、バイパス用の銀線を付けるのは逆に楽でした。
芯一本をカットし、そこのネジレに銀線を合わせています。
●ハンダ付け。WBTの銀ハンダ使用。
テフロン線自体もCV-Sの芯線に接着し、
銀線の奥の奥までハンダを流し込み、剛性を上げます。
●スミチューブで、ギリギリまで処理。
できる限り空気に接しないよう、心がけてます。
●こちらインレット側。
同じように処理していきます。
●プラグを装着し完成!
プラグはケーブルにネジ止めするのですが、その長さが足りず、長い物を買い直しました。
メーカー説明では16mmまでのケーブルOKとあります。
本体のネジを変えてやれば、ギリギリ22mmまでいけそうです。
このケーブル末端部分は約20mm。
まァ太いケーブルに対応してるだけあり、楽ではありました。

エージングも楽しみの一つですから、それはオーナー様にお任せしましょう。
後日オーナー様よりインプレを頂きました。
このオーナー様は、誰もが憧れるような、超ハイエンド機器をお使いです。
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以下・・・つなぎ初めから音像の前後感を描き分け、重厚で重心が十 分低 く、
ピアノの左手の低域音階、音像を明解に聞かせてくれます。
また、音量を上げて も音像が崩れずウルサくならないなど、
馴染んでくると更にこなれて良くなる予感を与 えて くれます。
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ありがとうございました!
又インプレよろしくお願いします。
喜んで頂けるのはなによりです。

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